Child First ~子どもの小さな声をきく~

大会長ご挨拶

  • HOME »
  • 大会長ご挨拶

『第10回日本子ども虐待医学会学術集会inかがわ』の大会長を務めさせていただく木下あゆみと申します。

 本学会は、2009年8月に、『日本子ども虐待医学研究会』として設立されました。虐待による乳幼児頭部外傷や、医療ネグレクト、代理人によるミュンヒハウゼン症候群、性虐待など目に見えにくい虐待は、子どもへの身体的精神的なダメージが特に大きく、虐待の診断・治療等、医療の介入が必須です。また精神的なケア、家族全体を長期間その地域で診ていく役割も私たち医療の大きな役割です。この学会の活動により、子ども虐待における医学的なレベル向上や研究、また子ども虐待の啓発や予防に寄与してきた功績は大きく、今後もさらなる期待と注目を集める分野であると思われます。

今回、初めての地方大会、また第10回大会と言う大事な節目であることから、少し躊躇しましたが、逆に、これを機に四国全体に活動を広めていくきっかけにしようと思い至り大会長をお引き受けしました。これまで子ども虐待の問題に興味はあったけど、遠方での学術集会に参加する機会がなかった方々にぜひ足を運んでもらえたら、また、今後私たちと一緒に地域を盛り上げていってもらえたら、と思っています。
今回のテーマは『Child first ~子どもの小さな声をきく~』としました。

子ども虐待と言うのは目に見えるアザや、ケガだけではありません。直接暴力を振るわなくても、経済的、性的な搾取、また子どもを道具にしたり利用したりする大人が存在します。でも子どもたちは障害児だったり、胎児や乳幼児だったり、共依存関係ができていたりして自分からは声をあげられません。また、外からは見えにくく、支援者も含む大人の声にかき消され、小さな小さな子どもたちの声は聞き逃されているかもしれません。また、幼少時は被虐待児として関わっていた子を、成長とともに、問題児、触法少年、また加害親として扱ってしまうことも少なからずあるかもしれません。そういった、子どもたちの声なきSOSにどう向き合うか、どう寄り添うかをテーマに企画しました。

最終日に『児童虐待防止医療ネットワーク事業と多機関連携』をテーマにシンポジウムを組みました。どの関係機関も、職種や使える手法は違えど、『チャイルドファースト』を合言葉に一緒に頑張っている同志です。他機関のことを知り、連携、協力していくために、香川県での取り組みを紹介しながら、皆様と知識を深めていけたらと思います。
香川県は日本一小さい県ですが、穏やかで美しい瀬戸内海を望む、とても過ごしやすいところです。うどん以外にも美味しいものがたくさんあります。普段虐待対応に真剣に取り組まれている皆様が、少しでも癒されて、明日からの気力に繋がりますよう祈念しております。

2018年3月
第10回日本子ども虐待医学会学集会
大会長 木下 あゆみ     
(四国こどもとおとなの医療センター 育児支援対策室長 小児科)

 

PAGETOP
Copyright © 第10回日本子ども虐待医学会学術集会 All Rights Reserved.
Powered by WordPress & BizVektor Theme by Vektor,Inc. technology.